【環境の壁】精神バンクという選択

私はレズビアンです。

私の場合、妊活を始めるにはまず「どのような方法で精子提供を受けるのか」を決める必要がありました。

日本で精子提供を受ける方法

調べていく中で、日本で精子提供を受ける方法は大きく3つあることを知りました。

① 医療機関で非配偶者間人工授精(AID)を受ける

医療機関で提供精子を使って人工授精を行う方法です。
ただし、利用条件はクリニックによって異なり、

  • 法律婚をしている夫婦のみ
  • 事実婚も対象
  • 独身女性は対象外

など、それぞれ方針が違います。

私のような独身女性や選択的シングルマザーが利用できるクリニックは、決して多くありません。

② 国内の精子提供団体・マッチング

国内にも民間団体やマッチングサービスはあります。
また、SNSなどを通じて個人間で精子提供を行っているケースもあります。
私も実際に調べました。
私はこの方法を選びませんでした。
理由は、感染症の検査や遺伝に関する情報、提供者のプロフィールなど、自分だけでは確認しきれない部分もあると感じました。
親権問題やドナーの介入、日本が法的整備がされていない為危険だと感じたからです。
もちろん、すべての個人提供が問題あるという意味ではありません。
ただ、私自身は安心して妊活を進められる方法を選びたいと思いました。

③ 海外精子バンクを利用する

もう一つの選択肢が、海外の精子バンクです。
海外の精子バンクでは、

  • ドナーの健康情報
  • 感染症検査
  • 遺伝学的検査
  • 身長や体格
  • 学歴や趣味
  • 幼少期の写真

など、さまざまな情報が公開されています。
公開される内容は精子バンクによって異なりますが、自分で比較しながら選べることに魅力を感じました。

日本ではまだ選択肢が多いとは言えない

調べていて感じたのは、日本ではまだ独身女性やレズビアンカップルが利用できる環境は限られているということです。

また、海外精子バンクの精子を受け入れているかどうかも、クリニックによって対応が異なります。

「どこの病院でも治療を受けられる」というわけではないため、病院選びもとても重要だと感じました。

私がCryosを選んだ理由

最終的に私が選んだのは、デンマークの精子バンク「Cryos(クリオス)」でした。
決め手になったのは、

  • 世界中で利用実績があること
  • ドナー情報が充実していること
  • 遺伝性疾患や感染症の検査体制が明示されていること
  • 日本への輸送実績があること
  • 自分自身で納得してドナーを選べること

    そして、私が何よりも大切にしたのは、将来、子どもがドナーの情報開示を請求できることでした。子どもが成長する中で、
    「自分はどんなルーツを持っているんだろう。」「ドナーはどんな人だったんだろう。」
    そう思う日が来るかもしれません。もちろん、そう思わない子もいるでしょう。

    でも、「知りたい」と思ったときに、その選択肢があることは、とても大切だと私は考えています。反対に、最初から一切情報がなく、将来も知る手段がないとなると、子どもにとって大きな疑問や葛藤が残ってしまう可能性もあります。
    だから私は、「今の私が安心できるか」ではなく、将来、子どもがどう感じるかを一番の基準にしました。
    子どもの知る権利や将来の気持ちをできる限り尊重したい。
    そんな思いから、私はドナー情報の開示請求が可能な精子バンクを選びました。

これが私の答え

この選択が、すべての人にとって正解だとは思っていません。
人それぞれ考え方も価値観も違います。
実際にうちの母は当時は大反対していました。
理由は省略しますが、それは母の価値観なので分かりあうのは難しいです。
今は良い顔をしないものの尊重はしてくれています。

同じように悩んでいる方が、「こんな選択肢もあるんだ」と知るきっかけになれば嬉しいです。

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